【男女別】厚生年金「ひとりで月額15万円超」の人は何パーセント?
では、実際に現代のシニア世代はどれくらい年金を受給しているのでしょうか。
2021年12月に厚生労働省から公表された「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、男女に分けて1万円レンジで受給権者数を図表で確認しましょう。
男性のボリュームゾーンは17~18万円台、女性は9万円台だと分かります。平均月額も確認しましょう。
厚生年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
厚生年金の全体の平均月額は約14.4万円。しかし男女別にみると、男性で約16万円、女性は約10万円でした。厚生年金は加入月数や収入に応じて納めた保険料により将来の受給額が左右されるもの。離職したり働き方をセーブしたりすることが多い女性は、平均受給額も下がるようですね。
では、平均額に近い、月15万円以上を受給できる人はどれくらいいるでしょうか。
厚生年金15万円以上の人の割合
全体:746万8721人(46.4%)
- 男性:15万円以上:697万3138人(65.0%)
- 女性:15万円以上:49万5583人(9.2%)
全体では46.4%ですが、男性でみると65.0%。男性はおよそ3人に2人が15万円以上受給できるようです。
一方で女性は約1割。約9割の女性は厚生年金を15万円も受給できないと分かります。老後資金に関しては、特に年金額が低い傾向にあり、また長生きする可能性が高い女性の方が真剣に考える必要性が高いでしょう。
上記は今のシニア世代ですので、ご自身の受給予定額はねんきんネットなどを確認しましょう。