株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、一時19,000円を割り込む場面も

2017年2月27日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,107円(▲176円、▲0.9%) 4日続落
  • TOPIX 1,534.0(▲16.1、▲1.0%)  3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,059.2(+2.6、+0.3%)  6日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:431、値下がり銘柄数:1,458、変わらず:113
  • 値上がり業種数:2、値下がり業種数:31

東証1部の出来高は18億3,833万株、売買代金は2兆1,394億円(概算)となりました。先週末と比べて出来高は大幅減少となりましたが、逆に売買代金は微増となっています。低位株の取引が減ったことが要因と思われます。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから安く推移し、前場の終盤には一時▲287円安となり、2月9日以来となる19,000円を割り込む場面が見られました。

その後、後場に入ってから下げ幅を縮小したものの、結局は4日続落となっています。終値で19,000円台は維持しましたが、ザラバでは割り込んだため、今後の値動きはさらに不安定となるかもしれません。なお、TOPIXも同じような値動きとなり、3日続落で終わりました。

東証マザーズ総合指数は6日続伸、売買代金は11日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は8,010万株、売買代金1,475億円となり、いずれも先週末から増加しました。売買代金は11日連続で1,000億円超となり、1,500億円が目前に迫っています。個人投資家の資金流入が続いているようですが、昨年は3月11日~7月19日まで4か月強に渡って連日の1,000億円超だったことを考えると、まだまだと言えましょう。

なお、総合指数は6日続伸となり、大型株市場と好対照の結果となりました。総合指数が6連騰となるのは昨年8月29日~9月7日に記録した8連騰以来となっています。

ソフトバンクGなど主力株が大幅下落し、金融株に下げ止まる気配が見られず

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)、信越化学工業(4063)、ホンダ(7267)、塩野義製薬(4507)などが大きく値を下げました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が軒並み安く推移しています。先週からの金融株の不振は気掛かり材料です。さらに、イビデン(4062)やローム(6963)など高値更新が続いた電子部品株が急落し、コマツ(6301)も続落となりました。

一方、東南アジアでの積極展開計画が報じられた三菱自動車(7211)が上昇し、良品計画(7453)、明治ホールディングス(2269)も値を上げました。また、JR九州(9142)が連日で高値更新となり、花王(4452)やライオン(4912)などトイレタリー株が好調に推移しています。

新興市場では、Gunosy(6047)が取引時間中に年初来高値を更新しましたが、終値では下落して引けました。また、アスカネット(2438)は値を飛ばして、同じく高値更新となっています。

さらに、串カツ田中(3547)も小高く推移しました。先週末のプレミアムフライデーで、安くて美味しい熱々の串カツ人気が再び高まったのかもしれません。

青山 諭志