株式市場の振り返り-日経平均株価は不安定な値動きの中で3日続落

2017年2月24日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,283円(▲87円、▲0.5%) 3日続落
  • TOPIX 1,550.1(▲6.1、▲0.4%)  続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,056.6(+9.7、+0.9%)  5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:708、値下がり銘柄数:1,144、変わらず:141
  • 値上がり業種数:7、値下がり業種数:26

東証1部の出来高は21億1,283万株、売買代金は2兆729億円(概算)となりました。出来高は増加しましたが、売買代金はほぼ横ばいとなっています。NY市場が10日連続で最高値を更新したものの、28日に行われるトランプ大統領の演説内容を見極めたい思惑が強まりつつあるようです。

そのような中、日経平均株価は▲151円安で寄り付いた後、徐々に下げ幅を縮小して一時はプラス転換しました。しかし、後場に入ると再び売りが優勢となり、最後は3日続落で引けています。取引時間中の値動きは非常に不安定で、揺さ振りが仕掛けられた印象が残ります。このような値動きがほぼ1週間続いたと言っていいでしょう。

なお、TOPIXも同じような値動きとなる続落でした。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は10日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は7,307万株、売買代金1,348億円となり、いずれも前日から増加しました。10日連続で1,000億円超となった売買代金は今年最高となり、昨年7月8日以来の水準に回復しています。ただし、昨年は3月11日~7月19日まで4か月強にわたって連日の1,000億円超だったことを考えると、まだまだと言えましょう。

なお、総合指数は5日続伸となり、大型株市場と好対照の結果となりました。

コマツ、SMC、しまむら、中外製薬などが急落する中、JR九州は年初来高値を更新

個別銘柄では、堅調な株価が続いたコマツ(6301)が▲5%超安の急落となり、同じ建機株の日立建機(6305)も大幅安となりました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)を始めとする金融株も小安く推移し、ローソン(2651)などコンビニ株も大きく値を下げて引けています。

その他では、前日に急騰したSMC(6273)、中外製薬(4519)、しまむら(8227)も急落となりました。

一方、任天堂(7974)が大幅上昇となり、東芝(6502)も大きく値を戻しました。また、JR九州(9142)も値を上げて、年初来高値を更新しました。

なお、商社株も注目を集めており、三井物産(8031)と住友商事(8053)は取引時間中に年初来高値を付けましたが、その後下落に転じ、終値では安く引けています。

新興市場では、Gunosy(6047)が値を飛ばして年初来高値を更新し、LITALICO(6187)やドリコム(3793)も大幅上昇となりました。

青山 諭志