ソフトバンクとZホールディングスの親子上場の行方は
冒頭にも記載した通り、ソフトバンクやZホールディングスはそもそもソフトバンクグループの連結子会社です。
複雑な資本関係のもと、多くの上場子会社を抱えるソフトバンクグループですが、ガバナンスの観点で親子上場の形態に疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
東証の市場改革では、上場維持基準の中で株主数の下限が大きく引き下げられる見通しです。
結果、機関投資家の存在感が強まる可能性もあります。
コーポレートガバナンス・コードの普及を受けて株主の意見をより尊重する潮流が広まる中、今後どのような議論がなされるのか、注目です。
そもそも親子上場のデメリットとは
そもそも、親子上場はどのような問題を抱えているのでしょうか。
親子上場には、親会社と、子会社の少数株主との間で「利益相反」が生じてしまうというデメリットがあります。
親会社が子会社の経営において非常に大きな決定権を持った状況ということになり、親会社の利益が優先され、結果として子会社の少数株主の利益が損なわれる可能性があります。