早いうちから老後について考えよう
70代の貯蓄は貯蓄ゼロの方が約2割でした。老後の生活資金を増やす方法の一つとして繰下げ受給がありますが、実際に71~75歳で受け取りたいと考えている方は少ないと分かります。
「老後まで考えられない」と目を背けるのではなく、小さなことでも良いので今できることから対策をはじめたいですね。
老後に向けてできる対策は、複数あります。たとえばパートの方でも特定適用事業所で働き、以下の一定要件を満たせば厚生年金へ加入することができます。時間に余裕が生まれたら、厚生年金への加入を検討して将来の受給額を増やすのも一つです。
定年後も続けられる仕事を考えてみるのもいいでしょう。
また、貯金だけでなく、個人年金保険やiDeCo(個人型確定拠出年金)で私的年金を用意したり、つみたてNISA制度を利用して運用したりする方法もあります。運用にはリスクがありますが、しっかり情報収集をしてリスクを抑えた運用を選ぶといいでしょう。
早いうちから自分の老後のために備える方法を考えてみてくださいね。
参考資料
- 日清オイリオグループ「家庭用、業務用および加工用食用油の価格改定を実施 ― 2022年4月1日より ― 」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
- 年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました|厚生労働省
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします 」
- 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
- 株式会社NEXER 日本トレンドリサーチ「【年金制度改正】受給開始の時期を「71~75歳」に繰り下げたい方は7.4%」
宮野 茉莉子