厚生年金だけで月平均30万円以上の年金収入！そんな羨ましい人は日本にどれ程いるのか（人数と％）厚生労働省「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」大解剖シリーズ

厚生年金を月平均30万円以上もらっている人数とそのパーセンテージとは

月平均30万円以上をもらっている人を知る前に、全体がどうなっているのかを知っておきましょう。

厚生年金保険（以下、厚生年金）の男女合計の総数における年金月額階級別の老齢年金受給者数からみていきましょう。

厚生年金の受給者数は全体で1610万133人にいます。

では、皆さんは月額平均でいくらの年金を受給しているのでしょうか。

ここでは、1万円レンジごとに受給者数を見ていきましょう。

こうしてみると厚生年金の月額平均のボリュームゾーンは、月平均で9から10万円となっています。

また、そのボリュームゾーンの月額平均受給額は、全体平均の14万4366円であるのと比べるとかなり少ない印象です。

このあたりは、統計でよくみられる「平均値の罠」に陥っているようにも見えます。

先ほどのデータにもとづけば、厚生年金を月平均で30万円もらっている人数は、全国に1万6721人います。

では、厚生年金を月平均30万円以上もらっている人は全体の何パーセントなのでしょうか。

先ほどのデータをもとに見ていくと、厚生年金を毎月平均で30万円を受給できる人の比率が出ます。早速計算してみていきましょう。

国内の厚生年金受給者数は1610万133人います。

したがって、全体で見ると以下のような計算となります。

1万6721人÷1610万133人＝0.103％

ということで全体の約0.1％いることになります。

こうしてみると、厚生年金を月平均で30万円以上の人はかなり少ないですが、人数にしてみると意外といると感じる方もいるのではないでしょうか。