皆さん、老後にひとりで毎月30万円以上の年金収入があるとすればどうでしょうか。

夫婦で合わせれば、さらに年金収入が増えるかもと想像するかもしれません。住宅費用が同か、健康状態がどうかというのはありますが、かなりゆとりのある老後を過ごせるのではないでしょうか。

では、皆さんは、将来自分がどのくらいの年金をもらえるか理解していますでしょうか。

もちろん、「ねんきん定期便」などでざっくりは把握しているという方もいらっしゃるでしょう。

一方で、「自分が年金をいくらもえるかはよくわからない」という人も多いかと思います。

もっとも、そんな方でも、今、年金をもらっている人は、「どれくらいの年金収入があるか」というのは気になるところでしょう。

そうした背景もあり、2021年12月に発表された厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」が注目されています。

なぜならば、当資料で厚生労働省が、現在「何人が、いくらの年金を月額平均あたり受給しているか」について開示しているからです。

「そもそも年金なんて現役世代が引退することにはもらえんじゃないの?」
「自分の年金額についてはよくわかっていないし、不安」
「将来、いくらの年金がもらえるのか全く見当がつかない」

このような疑問を持つ人も多いのではないかと思います。

今回はこうした疑問に対して年金受給している人のデータをもとに見ていきましょう。