25日移動平均線を回復し2万8000円台をうかがう動き
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
11日金曜日は建国記念の日で休業だったため、営業日は4日間でした。連休前ということもあって、小幅な値動きとなりました。
週初7日、8日はローソク足の実体が短く、ヒゲが長いようなチャートの形で、方向感が出しづらい展開でした。
しかし、9日に直近の戻り高値である2月2日の高値(2万7564円)を突破すると、そのまま上昇し、25日移動平均線も回復、10日には一時、2万7880円と、2万8000円に迫りました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形は悪くありません。1月27日の大底(2万6044円)で底を打って、順調に上昇しています。
1月27日の前の直近の押し安値は12月3日の2万7588円でしたが、そこも回復しました。
ただし、中期的なトレンドを見ると、現状は、8月20日の安値から始まる上昇トレンドのチャネルの下限を割り込んだところにあります。
これを回復するには2万8500円付近まで上昇しなければなりません。このあたりにはちょうど、75日線と200日線があります。
今週は、ここを突破できるかどうかがポイントになります。
75日線、200日線を回復できれば下値サポートラインになります。
その場合の上値メドは、心理的節目となる2万9000円、1月5日の戻り高値(2万9388円)あたりになるでしょう。
このあたりまで戻れば、目線を上に持っていいでしょう。
逆に75日線や200日線で上値を押さえられるようであれば、しばらくもみ合う可能性もあります。
下原 一晃