2022年2月12日に行われた「第71期ALSOC杯王将戦七番勝負第4局」で、渡辺明王将(名人・棋王)をくだし、藤井聡太竜王が王将位を奪取。史上最年少の五冠が誕生しました。
藤井ブームが追い風となり、幅広い世代で将棋に興味を持つ人が増えています。
実際に将棋は指さないけれど、将棋には詳しい!というファンも。対局観戦専門の「観る将」、棋士関連の書籍や雑誌などが好きな「読む将」といった呼ばれ方も定着しました。
ひと頃と比べると、将棋ファンの裾野はだいぶ広がった感があります。
今回は、将棋をテーマにしたおすすめ漫画を5作品紹介していきます。ほっこり系やごはん系、ガチバトル系からラブコメまで、おススメ作品をお届けします。
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『3月のライオン』by羽海野チカ
将棋監修:先崎学九段
青年漫画雑誌『ヤングアニマル』で2007年に連載が開始され、現在も連載中。『ハチミツとクローバー』で知られる羽海野チカによる作品で、アニメ化や実写映画化もされました。
幼い頃に家族を失った桐山零は、高校生となった今、東京の下町でひとり暮らしをしています。
彼は亡き父の友人で棋士の幸田に引き取られ、将棋の才能を発揮。中学の頃にプロ入りを果たし、大きな期待を寄せられています。
若手棋士として活躍する一方で、どうしようもない孤独を抱えている零。しかし、ひょんなことがきっかけで出会った川本家のみんなが、彼の日常を少しずつ変えていき……。
3月のライオン【読む将ポイント】
「自分の居場所なんてどこにもない」と考えていた主人公・零が、川本家との交流を通して大切なものを取り戻していく物語です。
将棋を軸とした作品ではありますが、人間ドラマとしての要素も強く、心を揺さぶるストーリー展開です。
川本家の長女・あかりが料理上手ということもあり、作中で登場する美味しそうなごはんにもぜひ注目してほしいところ。心あたたまる物語を読みたいときにどうぞ!