つみたてNISAを利用した資産運用は、夫婦で協力して行うと効率よくお金を増やすことも可能です。妻が専業主婦のご家庭であっても、夫婦共働きのご家庭であっても、贈与税などのお金を支払うことなくつみたてNISAを利用することができます。
連日新型コロナウイルスの感染者が拡大しており、おうち時間が増えているご家庭も多いでしょう。増えたおうち時間は、将来に備えて家計や貯蓄を見直すのに良い機会。今回は専業主婦・共働きの世帯に分けて、夫婦で資産運用を行うポイントをご紹介します。
夫婦ふたりなら、非課税枠が2倍
つみたてNISAは、20歳以上の日本在住の方ならば誰でもはじめることができます。年間40万円の投資分まで、最長20年間、通常運用益にかかる20.315%の税金が全て非課税となるオトクな制度です(非課税投資枠は20年間で最大800万円 )。
専業主婦であっても、共働きであっても、つみたてNISAを活用すると夫婦2人で投資の非課税枠が「年間80万円(年間40万円×2人分)」となります。20年間の非課税期間を全て活用すると、夫婦2人で「1600万円分(2人あわせて年間800万円×20年間)」の投資について運用益が非課税となるのです。
たとえば、以下の条件で夫婦それぞれが月3万円分、20年間つみたてNISAを行った場合の運用結果は以下の通りです。
つみたてNISA:1人分の条件
- 毎月の積立額:3万円
- 投資期間 :20年間
- 年利回り :5%
<20年後の運用結果(1人分)>
- 元本 :720万円
- 運用益 :513.1万円
- 最終積立金額:1233.1万円
<20年後の運用結果(2人分)>
- 元本 :1440万円
- 運用益 :1026.2万円
- 最終積立金額:2466.2万円
※金融庁「資産運用シミュレーション」にて試算。
夫婦2人が同じ年利回りだったと仮定すると、1人で運用を行った場合に比べて単純に2倍の利益となります。非課税口座なので、約1026万円の利益にかかる税金の約205万円も全て利益とすることが可能です。
少し前に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、夫婦でつみたてNISAを活用するとしっかり老後資金を準備することができると考えられるでしょう。