想定外の教育費の出費を5つのケースで紹介
教育費については、想定外の出費もあるもの。ここで想定外の出費エピソードを5つご紹介します。
<ケース1>進学コース:公立小学校→私立中学・高校
小学4年から塾に通う予定が、3年時に塾の見学をしたことをきっかけに1年早く通うことになった。4年生になって本格的な受験コースが始まったが、グループ授業になじめず全教科個別に変更して、授業料が5割増くらいに。長期休みの講習も個別だと高くなり、都度10万円以上が飛んでいった。
塾の費用が最初に想定していたよりも多くかかってしまうケースですね。他にも、塾だけでは足りずに家庭教師を追加した、というエピソードもありました。
<ケース2>進学コース:私立中学
修学旅行の行先が国内から海外に変更になり、それまでの積立金との差額を徴収された。
<ケース3>オンライン授業用の端末を購入
新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業ができる端末の用意を急に学校からお願いされる。時間もなく、店舗にあるものを迷う暇なく購入することに。その後もタブレット用のキーボードやケースなど、諸々10万円を超える出費となった。
<ケース4>進学コース:私立大学付属高校→付属大学
できれば高校までは公立をと考えていたが、受験の結果、大学付属の私立高校に進んだ。親としては巻き返しで国公立大学に進んでほしかったが、友人が多く進むこともあり、そのまま大学まで内部進学をした。
親が思うように、子は進まないという話ですね。想定していなかったコースに進んだ場合の資金プランも考えておく必要があります。
<ケース5>進学コース:私立高校
「私立高校無償化」の対象になるため、学資保険や定期預金を崩さなくて済みそうだと思っていたが、自治体から「支給対象です」という封書がきたのが高校1年の秋。そのため、実際は中学3年の2月に「入学金+1年生前期学費」、高校1年の8月に「1年生後期学費」を支払っていた。最終的に高校から振込返金があったのは高校1年の3月末で、すでに定期預金を崩して2年目の前期の学費を納めた後だった。
初年度は入学金と学費、設備費などをまとめて納付しなければならず、多額のお金が必要になります。学校によって納付時期は異なりますが、2月から3月が多く、学校推薦型選抜で入学する場合は入学の前年の秋という場合もあります。
ケース5のように、実際に支給額が振り込まれるのは入学から大分経って、というのは多々あるので、納付時期に気をつけて資金繰りに困らないように準備しておきましょう。