2月に入り、大学の入試が本格化しています。お子さんがいるご家庭では、教育費の中でも大学費用を気にされている方が多いでしょう。

教育費で一番かかるのは「大学費用」と言われています。そのため、大学入学にあわせて学資保険などで教育費を貯めている方は多いですよね。しかし、子どもの進学コースによっては小・中学校や高校で大きな金額が必要になったり、想定外の費用がかかったりします。こうした出費にどのように対処したらいいのか、FPの立場からご提案します。

大学卒業までにかかる教育費はいくらか

まずは、子ども1人が大学卒業までにかかる教育費を見ていきましょう。文部科学省と日本学生支援機構の調査結果から、幼稚園~大学までの平均的な教育費の金額を表しました。

※文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」および日本学生支援機構「平成30年度学生生活調査結果」をもとに筆者作成

すべて公立だった場合は約782万円、すべて私立だった場合は約2316万円となりました。各自の進学コース(小学校と中学校は公立、それ以外は私立など)を想定して総額を求めてみてください。

大学は下宿代、生活費などは入っていないので、自宅から通えない場合はその分の費用も考える必要があります。日本学生支援機構の学生生活調査によると、下宿やアパートなど自宅外から通う場合、学費以外に生活費がおよそ100万円(年間)かかることがわかっています。