「民間企業の会社員」退職金はいくらか

次に、厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態」より、民間企業の会社員の退職金を確認しましょう。

民間企業の平成29年1年間における、「勤続20年以上かつ45歳以上の退職者」に支給された1人平均退職給付額(退職事由が定年退職)をみていきます。

 

1人平均退職給付額

※勤続20年以上かつ45歳以上の退職者(退職事由が定年退職)

  • 大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1983万円
  • 高校卒(管理・事務・技術職):1618万円
  • 高校卒(現業職):1159万円

学校の先生は2000万円を超えましたが、民間企業では「大学・大学院卒(管理・事務・技術職)」で1983万円でした。

実際には退職金が出ない会社もあり、またその水準も業種や職種によってさまざまです。そういった面でも学校の先生と会社員では違いがあるでしょう。

職業には、収入や退職金などお金だけでは語れない部分も大きいものです。学校の先生はやりがいがある一方で、先生ならではの大変さも多くしばしば話題になります。

一方で、株式会社クラレが2021年3月に小学校を卒業した子どもとその親(男の子とその親各506名/女の子とその親各527名)に行った「2021年度版 小学6年生の『将来就きたい職業』、親の『将来就かせたい職業』」によれば、「教員」は男子で3位、女子で2位。

大変さもある一方で、子どもたちにとっては憧れの職業と言えそうです。