子どもができた後でも仕事を続ける人は94.1%
さまざまな満足・不満足なポイントがありましたが、はじめにご紹介したように結婚後も仕事を続ける看護師は93.8%。
今後子どもが生まれた場合には、「子供ができても仕事を続ける」(73.0%)「子供ができたら一旦退職して、子供が大きくなったら復職する」(21.1%)と、一旦退職するも看護師を続ける意向のある人は94.1%でした。
9割以上の方が子どもを生んだ後も看護師を続けるというのは多いように感じますね。
厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査の概況」より、子どもがいる世帯の母親の仕事状況を見てみましょう。
上記によると子どもがいる世帯の女性で仕事をしているのは72.4%、専業主婦は27.6%。そのうち正規の職員・従業員が26.2%、非正規が37.8%です。
現代は共働きが主流ですが、一方でワンオペ育児や実家が遠方で育児を頼れない方も多いです。そのような環境のもと専業主婦を選んだり、復帰するもパートにしたりという方は多いでしょう。
会社員の場合、一旦退職したりキャリアダウンしたりすると、なかなか戻るのは難しいもの。子どもが成長したら働きたいと思っても、その頃には年齢を重ねているため再就職できるかという不安もあります。
そういった面を考えると、看護師は育児中も育児後も働きやすい職業と言えるでしょう。
自分に合っているかどうかが大切
平均年収が高く、結婚後も続けやすい看護師。看護師になりたい子ども、看護師になってほしい親は多いでしょう。一方で仕事は収入や資格といった目に見える部分だけでなく、やりがいや適性といった目に見えない部分も重要です。お子さんに合った、長く続けられる職業が見つかるといいですね。
参考資料
- 株式会社クラレ「2021年度版 小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」」
- 厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
- PRTIMES「【看護師の働き方に関する意識調査】全国約1.8万人の看護職が採用と定着をテーマに回答。67%が安定的に働く意欲。定着の鍵は病院の方針やマネジメントの在り方」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
宮野 茉莉子