最近「人生100年時代」とよく耳にします。現在日本では100歳を迎えると内閣総理大臣からお祝い状と記念品が贈呈されます。

自分が100歳まで生きるイメージがつかないという方も多くいらっしゃると思いますが、令和3年度の表彰者は全国に4万3633人もいらっしゃったそうです。

一方で、長寿が進むと老後の生活に欠かすことのできない「お金」の準備も大変になってきます。そこで今回は、退職をむかえられ、これから老後生活を送られる70代世代の資産状況を確認し、長寿時代への備え方についてお話していきたいと思います。

【注目記事】「月30万円の不労所得」を作る4つの方法を元証券会社員が解説!FIREに必要なもの

70代以上世帯の貯蓄事情「平均・中央値」はいくらか

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考に70代の資産状況を確認していきます。

 70歳以上世帯の「金融資産保有額」 (金融資産を保有していない世帯を含む) 

  • 平均:1786万円 
  • 中央値:1000万円

70代以上の貯蓄額は、平均値1786万円・中央値1000万円という結果になりました。
平均値は一部の富裕層に引き上げられる傾向があります。ここではより実態に近い「中央値」1000万円を参考して確認していきます。

かつて「老後2000万円問題」として注目を集めたこともあり、一つ目安とされている方も多いとは思いますが、中央値における達成率は50%程度ということが見て取れます。