長引くコロナ禍に、相次ぐ食料品の値上げ。家計のやりくりに必死になる方がいる一方で、着実に将来資金を貯める方もいます。
将来資金に限らず、家計の貯蓄事情はさまざまですよね。なんとなく不安を抱えながら支出が膨らむ人や、そもそも収支に無頓着な人などなど。もし不安を抱えながらも貯蓄が進まないのであれば、将来は老後資金が足りなくなるリスクもあります。今のうちに、効率的な方法にシフトしていくといいかもしれませんね。
今回は、60代で「貯蓄2000万円」クリアする割合を眺めながら、貯蓄方法について考えていきます。
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60代で「貯蓄2000万円以上」の割合とは
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考に、60代の貯蓄額を見ていきます。
60歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」
(金融資産保有世帯)
- 100万円未満:4.3%
- 100~200万円未満:4.9%
- 200~300万円未満:4.9%
- 300~400万円未満:4.0%
- 400~500万円未満:4.9%
- 500~700万円未満:6.5%
- 700~1000万円未満:9.2%
- 1000~1500万円未満:9.2%
- 1500~2000万円未満:7.7%
- 2000~3000万円未満:16.3%
- 3000万円以上:24.0%
- 無回答:4.0%
平均:2154万円
中央値:1465万円
60歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」
(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:18.3%
- 100万円未満:3.5%
- 100~200万円未満:4.0%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:4.0%
- 500~700万円未満:5.3%
- 700~1000万円未満:7.5%
- 1000~1500万円未満:7.5%
- 1500~2000万円未満:6.3%
- 2000~3000万円未満:13.3%
- 3000万円以上:19.6%
- 無回答:3.3%
平均:1745万円
中央値:875万円
金融資産を保有する世帯に限定すると、2000万円以上の貯蓄がある世帯は40.3%。しかし金融資産を保有しない、いわゆる「貯蓄なし世帯」を含めると、2000万円以上の世帯は32.9%となります。
つまり、全世帯で考えると、60代のおよそ3割が貯蓄2000万円をクリアできているということです。