貯蓄は効率的な方法で
貯蓄を考えるとき、まずは必要額を知ることが大切です。老後資金は2000万円とも言われますが、自分の場合で考える必要があります。例えばもし介護状態になったとき、自宅介護と施設介護ではかかる費用が大きく変わるでしょう。持ち家か賃貸かも重要です。
「必要最低限の生活費」「理想の過ごし方」両面から考えて、必要額を設定しましょう。また老後のお金は、当面使わないお金になります。数十年口座に眠らせておくのは、少しもったいないかもしれません。
効率的に貯蓄を進めるためには、「資産運用」なども視野に入れるといいでしょう。「怪しい勧誘」などといったイメージを持たれる方もいますが、つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)など、少額からコツコツ始められるものもあります。
預貯金には利息がつきにくい分、ある程度は資産運用に回すという方法もありますね。早いうちから資産運用に慣れておけば、「現役時代には積極的な投資で資産を増やし、定年退職後は低リスクの投資で資産寿命を延ばす」という選択肢も可能に。
年金だけでは心もとない老後に、貯蓄を切り崩すのは不安が大きいものです。資産の寿命を延ばすという観点からも、有効な選択肢となりそうです。
もちろん資産運用には一定のリスクがあるので、情報方法が必須です。メリット・デメリットをしっかり検証しつつ、効率的に貯蓄を進めていきたいですね。
参考資料
太田 彩子