事業の動向はどうであったのか
ポイント
- 緊急事態宣言が全面解除された2021年10月以降、国内線の旅客需要は大きく改善
- 国際線貨物は好調続き、過去最高の売上を更新
- コストマネジメントが奏功し、運航規模を拡大させたにもかかわらず費用は前年を下回った
- 8四半期ぶりに営業利益が黒字転換し、第3四半期単体の営業利益は1億円の黒字となった
以下、決算短信の「1.当四半期決算に関する定性的情報」より引用
『航空関連事業:売上高1,498億円(前年同期比10.1%減) 営業利益26億円(同30.1%増)
グループ内における投資抑制の影響に伴いシステム開発業務の取扱高が減少したこと等により、売上高は前年同期を下回りましたが、旅客の搭乗受付や手荷物搭載等の空港地上支援業務を中心に人件費や外部委託費を削減したこと等から損益は改善しました』
『旅行事業:売上高345億円(前年同期比4.4%減) 営業損失2億円(前年同期 営業損失47億円)
海外旅行は前期に引き続き当社グループが企画する全てのツアーの催行を中止したことに加え、国内旅行は「Go Toトラベルキャンペーン」の効果があった前年同期に比べて取扱いが減少し売上高は前年同期を下回りました。
一方で、グループ内からデジタルマーケティング等の機能の移管を受けたことにより受託収入が増加した結果、損益は改善しました』
『商社事業:売上高614億円(前年同期比0.7%増) 営業利益6億円(前年同期 営業損失30億円)
航空需要の緩やかな回復に伴い、空港物販店「ANA FESTA」等で増収となった他、半導体市場の好調な需要を受けて電子事業の取扱高が増加しました。一方で、当期より収益認識会計基準等を適用したことによる減収影響を受け、売上高は前年同期をわずかに上回りました』
『その他:売上高276億円(前年同期比0.8%増) 営業利益11億円(同125.1%増)
新型コロナウイルスの影響により、建物・施設の保守管理事業において取扱高が減少したものの、不動産関連事業の取扱高が増加した結果、売上高は前年同期をわずかに上回りました』