ご自身の世帯に合わせて貯蓄計画を立ててみよう
今回は年収400万円台世帯の家族のすがたや貯蓄を見てきました。300~500万円未満世帯で見ると、平均と中央値に約600万円もの差が見られましたね。
貯蓄が二極化している理由は住んでいる地域や家族の人数、お子さんが小さくて働けないなどさまざまでしょう。年齢やライフイベントによっても、収入や貯蓄は左右されます。特に30~40代の方は教育費や住宅ローンなどの負担も多く、なかなか貯蓄が進まないご家庭もあります。
「もうちょっと貯蓄したほうがいいかも」と感じたときが行動を変えるチャンス。家での時間が増えるこの時期に、ご家庭の1カ月の収支を書き出して見える化したり、はじめられそうな節約や貯蓄法を考えたりするといいでしょう。
確実に貯蓄をしたい方は、毎月給料日などに貯めていく先取り貯金が向いています。貯金はもちろん、最近話題にのぼるつみたてNISAなど運用でも先取り貯金を行うことはできます。運用になるとリスクはありますが、投資対象や買付時期を分散し、長期間かけて積み立てていく積立投資なら、そのリスクもある程度抑えられるでしょう。
ただ、毎月貯蓄できるギリギリの金額を設定してしまうと、赤字になって貯蓄から引き出すことになるので本末転倒です。余裕を持った金額からはじめるよう注意してくださいね。
つみたてNISAやiDeCoは運用益が非課税になる制度です。このような制度も利用しながら、ご自身に合った貯蓄方法について考えたり、情報収集したりしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年))」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
宮野 茉莉子