将来に向けた老後資金対策

現在年金を受給している世代での、受給額事情を眺めてきました。女性で20万円以上を受給している割合は、約1.3%です。働く女性が増えたことで、この割合は増える可能性もあります。

一方で、多様化する働き方の流れで、独立してフリーランスに転向する方も多いですよね。必然的に厚生年金の加入期間は短くなり、自助努力の必要性が高まります。つまり、男女差は埋まりつつあっても、個人差は埋まらないということです。

将来に向けて老後資金を準備することが大切になります。まずは、ねんきんネットなどで受給額の目安を知りましょう。働き方や納めた保険料で変わるので、定期的に見直すことがコツです。

また老後のために貯めるお金は、他の貯蓄と区別することもポイントです。同じ口座で管理してしまうと、突然の出費があるとつい切り崩してきまうリスクも。「教育費」や「老後資金」など、何に使うか明確なものについては、口座をわけて管理しましょう。それぞれ「学資保険」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などを利用する方も多いですね。

さらに老後までの期間を利用して、運用してみるのも一つでしょう。複利効果を得られれば、元本を増やせるメリットもあります。

貯蓄の方法ごとに、「合う人合わない人」「リスクの大小」は異なります。まずは情報収集から始めてみて、自分なりの方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子