年金額を増やす方法はあるのか
年金額の満額や平均を眺めるうちに、老後の不安が生まれてしまった方もいるかと思います。年金額を増やすためには、国民年金のみの人なら「国民年金基金」に加入するか、「付加保険料」を納付する方法があります。厚生年金に加入している方は、「年収アップを目指す」「働く期間を延ばす」ことが正攻法になるでしょう。また繰り下げ受給を選ぶことで、受給額をあげることも可能です。
この他にも、年金の3階部分として独自に備える方法もあります。元本割れを避けたい場合は「個人年金保険」などが、インフレリスクを避けたい場合は「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」や「変額保険」などが選択肢になるでしょう。一方のメリットは、もう一方のデメリットともいえます。分散させることで、リスクを軽減させるのが理想ですね。
まずは年金の目安を知り、独自で備える方法を考えてみましょう。情報収集が近道となります。いろいろな視点から「メリット・デメリット」「とれるリスクの範囲」などを検討してみてくださいね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)