「つみたてNISA」と「iDeCo」どう使い分ける?

つみたてNISAとiDeCoはそれぞれ特徴があるので、まずはその違いを確認する必要があります。

特にiDeCoの拠出金は原則60歳になるまで引き出せませんが、つみたてNISAはいつでも売却して引き出せるという違いがあります。20~30代の場合、病気やリストラ、離婚など万が一のことが起こり、途中でお金を引き出す必要のある場面が出る可能性もあるでしょう。

つみたてNISAは「万が一の時のお金」or「老後資金」、iDeCOは「老後資金」として使い分けるといいでしょう。

たとえば40~50代などで病気になり医療費等が必要になった場合は、預貯金の他につみたてNISAのお金を解約して使うことも可能です。つみたてNISAの老後資金が減ったとしても、iDeCoで老後資金分をある程度準備をしているため、「将来お金が足らなくなってしまうのでは?」という不安を軽減しながら治療にも専念できるでしょう。

ただ、つみたてNISAは解約したいタイミングで市場の影響を受けて損をするリスクもあります。預貯金もあわせて準備をおこなうといいでしょう。

「老後資金用のiDeCo」と「万が一のお金のつみたてNISA」として、制度の違いを活かしながら上手に使い分けていきましょう。

若い世代ほど時間を上手く活用しよう

20~30代の若い世代は、自分の老後資金の問題までなかなか手が回らない方も多いかもしれません。しかし、資産運用は早くはじめた方が大きくお金を増やすことができる可能性が高いです。若い世代の方こそ、つみたてNISAの20年間の非課税期間と、iDeCoの60歳までの時間をフル活用して、積極的にお金を増やしていきましょう。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵