30代でつみたてNISAとiDeCoをはじめた場合のシミュレーション

現在30代の方が、つみたてNISAとiDeCoを活用して20年間運用を行った場合、どのくらいお金を増やすことができるのでしょうか。金融庁の資産運用シミュレーションを使って計算します。

<運用条件>

  • 毎月の積立額:5万円(つみたてNISA3万円・iDeCo2万円)
  • 投資期間  :20年間
  • 年利回り  :5%

<運用結果>

  • 元本    :1200万円
  • 運用益   :855.2万
  • 最終積立金額:2055.2万円

この例では毎月5万円ずつ積立投資を行うと、50代には2000万円までお金を増やすことが可能です。「老後2000万円問題」では年金以外に老後資金として約2000万円の貯蓄が必要と言われましたが、つみたてNISAとiDeCoで目標を達成することができます。

iDeCoはさらに60歳までお金を拠出して運用を続けることができるので、あと約10年の運用でお金が増える可能性もあるでしょう。

また、運用益は855.2万円ですが、本来の課税口座で投資を行うとこのうち約20%の171万円は税金として課税されてしまいます。つみたてNISAとiDeCoで運用すると非課税となるため、171万円はそのまま利益となります。つみたてNISAとiDeCoがお得な制度であることが理解できますね。

もちろん資産運用なので、価格の乱高下により損をしてしまう時期もあるかもしれませんし、リスクはあります。投資対象によってもパフォーマンスが異なるので、事前にきちんと調べて、長期的に見て成長していくと考える先を選ぶことが大切でしょう。

基本的には20~30年と長期的な運用を行うと、ゆっくり右肩上がりに価格が上昇していく可能性が高いと考えられます。日々の価格変動に一喜一憂せず、長い視点で運用を続けていくといった視点も重要になります。