今回の決算発表からIFRS(国際財務報告基準)を導入しての決算発表となっており、IFISコンセンサスとの単純な比較は難しい。しかしIFRSベースの2016年12月期営業利益の実績は、Q3の会社説明会資料によるIFRS調整後の会社見通しをじ若干下回りネガティブな印象。ただし、これに対して増配予想も発表しているので、トータルで株価に対して「中立」な印象。

決算ハイライト

2016年12月期決算の売上収益は対前年度比+1%増、営業利益は同+42%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は同+18%増となった。今回からIFRS(国際財務報告基準)を導入しての開示となっている。

セグメント別には、酒類、飲料、食品が増益となり、国際のセグメント損失が大きく改善する格好となっている。

配当は、1株当りの年間配当額が54円と2015年12月期より+4円増配となった。

2017年12月期の会社による連結業績予想は売上収益が対前年度比+7%増、営業利益が同+7%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が同+8%増となっている。配当は1株当り年間60円を予定しており、対前年度比+6円増配という前提。

ここに注目!

投信1編集部では、同社の国際事業の収益性の改善、特に欧州及びオセアニア事業に注目している。

LIMO編集部