FOMC次第で展開が決まりそうな今週の株式相場
さて、今週の展開はどうなるでしょうか。今週も上値の重い動きになりそうです。
米国の株式市場の動きから復習していきましょう。
21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比450ドル02セント安の3万4265ドル37セントとなりました。6日続落で、2021年12月前半以来の安値です。
20日に動画配信のネットフリックスが四半期決算を発表しましたが、あわせて発表した2022年1~3月期の契約者数見通しが市場予想を大幅に下回ったことから急落しました。同社などハイテク株が軟調な地合いが続いています。
ナスダック総合株価指数も21日、4日続落しています。
背景には、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の正常化に対する警戒間があります。25~26日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。パウエル議長が金融引き締めに積極的な姿勢を示せば、金利の上昇などによる景気の減速につながると見られ、割高感のあるハイテク株が売られる可能性があります。
25日にはマイクロソフトが、27日にはアップルが2021年10~12月期の決算を発表する予定で、こちらも注目されそうです。今週は日本電産やファナックなど、日本の主力企業の決算発表も行われます。
国内では、新型コロナウイルスの新規感染者数の増加にも引き続き注意が必要です。先週には首都圏や東海、九州など13都県が「まん延防止等重点措置」の対象に追加されました。今後さらに要請する地域が広がる可能性があります。まん延防止地域は今後30都道府県を超えることも想定されています。措置が長引くと経済活動への悪影響につながります。