富裕層と貯蓄なしの差は現役時代の積み重ね
60代の貯蓄事情、さらには65歳以上の収支の様子をみてきました。貯蓄事情では、平均だけではわからない「格差」の状況がわかりましたね。同じように、収支データも平均のため、住んでいる地域や家族の人数などで大きく異なります。大事なのは「自分の場合」で考えること。そして、早めにマネープランを考えることです。
60代の貯蓄の二極化は、決して年収や退職金、親からの資産だけで生まれるわけではありません。現役時代から老後を見据えた対策をしてきたかどうか、その結果が現れたものと考えていいでしょう。
「貯蓄がある人はうらやましい」と思うだけでなく、今からでもできる貯蓄を始めてみましょう。教育費や住宅ローンで手が回らない方もいると思いますが、いざ解放されると「定年退職が目の前!」ということも多々あります。まずは将来から逆算して考えてみましょう。
「数十年先まで使わないお金」は、生活口座に貯めても「まだ時間の猶予があるから」と使ってしまうリスクもあります。絶対に使わないお金として、別の口座や資産運用、保険などにわけておくといいですね。
自分に合う貯蓄方法、お金の置き場所について、ぜひ考えてみてください。
参考資料
- 株式会社ピエトロ「ピエトロ ドレッシング等 16商品 価格改定のお知らせ(2022年4月1日出荷分から)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)各種分類別データ」
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要」
太田 彩子