金融資産の目標額は100万円以上!3人に1人がすでに投資をスタート
2022年の1年間で増やしたい金融資産額の目標を聞いたところ、3人に1人が「100万円以上(32.0%)」と回答し、最も多い結果となりました。
一方で、「10万円未満(24.2%)」という人も2割以上いるという結果に。計画的に貯蓄や投資にお金を充てる人と、生活費などの消費に充てる人と、二極化していることが分かります。
さらに踏み込んで、投資をしているか聞いたところ、3人に1人が「現在している(35.0%)」と回答。「過去にしたことがある(9.4%)」と回答した人も含めると、約4割の女性に投資経験があります。
現在投資をしている女性に具体的に投資している商品を聞いたところ、最も回答が多かったのが「株式(50.3%)」で、次に「投資信託(42.9%)」、「つみたてNISA(36.6%)」という結果になりました。
年代別の結果を見ると、「つみたてNISA」においては特に20代が64.1%と、30代の38.5%、40代の17.9%、50代の26.7%と比較すると高い割合になっています。
つみたてNISAは、通常運用益に20.315%かかる税金が非課税になる制度です。自分で投資信託などを選んで、毎月一定額を積み立てていくもの。毎年40万円まで、最長で20年間非課税になり、最大800万円の非課税枠で投資できるので投資初心者の方にとってはじめやすいでしょう。
20~30代の方が将来の備えの一つとして行うにも向いています。
働く女性は堅実派が多い
働く女性が増えてはいるものの、働いて得た収入はしっかり貯蓄や投資に回している堅実派が多いようです。コロナ禍で、7割以上の女性はお金に対する不安が増えたと感じていることからも、よりお金を使うことに対して、消極的にならざるを得ないともいえるでしょう。
ただ、働く女性の3人に1人が1年間で金融資産を100万円以上増やしたいと考え、また3人に1人が何らかの投資をしています。漠然と不安に怯えるのではなく、積極的に行動する女性のたくましさも垣間見ることができるのではないでしょうか。
参考資料
- 内閣府男女共同参画局「令和2年版男女共同参画白書(概要)」
- PRTIMES「働く女性のお金の意識と投資に関する調査 コロナを経て堅実に!?冬のボーナスの使い道は「貯蓄」派が最多 お金への不安が高まった人は7割以上で、不安解消のために今後やりたいこと1位に「投資」がランクイン」
- 金融庁「つみたてNISAの概要」
中野 令子