老後のお金は「今から」準備する
ここまで、60代の貯蓄事情と生活費を紐解いてきました。
将来、必要となる資金はひとそれぞれであることには間違いありません。だからこそ、今から将来(退職後)をイメージして、「自分はいくら必要になるのか」をまずは確認することをお勧めします。
必要となる金額(目標)がイメージできれば、「今から」準備すべき方法も選ぶことができるのではないでしょうか。
ここまでの話をふまえ、「今年からは貯金をしっかり始めよう!」と心に決めた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、低金利時代と呼ばれるいま、預貯金で漠然とお金を持ち続けていても、受け取る金利はほんのわずか。お金を「増やす」ことには繋がりにくいといえるでしょう。
そこでぜひ視野に入れていただきたいのが「お金に働いてもらう」という発想、つまり「資産運用」のスタートです。自助努力で資産を増やしていくことができれば、老後の安心につながりますね。
自由気ままな退職後のセカンドライフを過ごすために、今から資産運用の「初めの一歩」を踏み出してみませんか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)各種分類別データ」
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「セカンドライフの生活費は現役時代とどう違う?」
吉田 奈都子