「老後資金を貯めなければ」と思いつつも、家計に余裕がなかったり、目の前の教育費や住宅ローンに手一杯だったりして、思うように貯金ができない人も少なくないのではないでしょうか。
つい後回しになってしまいがちな老後資金ですが、2019年には年金以外に老後2000万円が必要という「老後2000万円問題」も話題となりました。2000万円にものぼる老後資金を貯めるには、早いに越したことはないですよね。
1年のはじまりの1月だからこそ、無理なく貯められる仕組み作りをしておくといいでしょう。今回は、老後資金を貯めるのに活用できる制度やサービスについてご紹介します。
1:つみたてNISA
まずは1つ目は、非課税投資制度の一つである「つみたてNISA」です。
つみたてNISAは毎年40万円を上限として、20年間非課税で投資信託等に積立投資をする制度のことです。証券会社などの金融機関でつみたてNISA口座を開設し、つみたてNISAの口座を指定して投資信託等を購入することで、つみたてNISA口座を活用できます。
日本に住んでいる20歳以上の人なら誰でも使えます。ただしNISAとは併用できないので、つみたてNISAとNISAのいずれか一方を選ぶ必要があります。
また、つみたてNISAで購入できる投資信託や上場株式投資信託(ETF)は国が定めた一定の基準を満たしたもので、何でも購入できるというわけではありません。NISAは株式も売買できるのですが、つみたてNISAは投資先が投資信託や上場株式投資信託(ETF)に限られているので注意が必要です。
つみたてNISAの非課税投資期間は20年間で、年間投資額の上限は40万円なので合計800万円が非課税投資枠ということになります。つみたてNISAだけで老後資金の全額を貯めるのは難しいかもしれませんが、800万円という大きな金額を非課税で投資できるのですからぜひ活用したいでしょう。