3:財形貯蓄

続いては「財形貯蓄」です。財形貯蓄は、給料から毎月天引きされて貯金ができるしくみのこと。この財形貯蓄を使うことの最大のメリットは、給料から天引きなので自分の意志に関係なく自動的にお金を貯めることができるという点です。

財形貯蓄制度には3つの種類があります。1つは「一般財形貯蓄」というもので、目的を問わない自由な貯蓄のことです。2つ目は「財形年金貯蓄」というもので、60歳以降、5年以上の期間にわたり年金を受け取るための貯蓄です。3つ目は、「財形住宅貯蓄」というもので、マイホームを買うための貯蓄です。「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」は用途が決まっており、「一般財形貯蓄」は用途が決まっていません。

この「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」という制度については非課税措置があり、「財形年金貯蓄」と「財形住宅貯蓄」あわせて元利合計550万円から生じる利子が非課税となります。もしマイホームを購入するつもりであれば、こちらの制度を使うのもいいですよね。

さらに老後資金を貯めて年金として受け取りたいのであれば、「財形年金貯蓄」を活用するのもいいでしょう。ただし「財形貯蓄」は勤め先の企業が財形貯蓄制度を導入していないと利用できないので、まずは職場の人事や福利厚生の担当部署などに確認をしてください。