クレハ(4023)は2017年3月期の第3四半期累計(2016年4-12月)決算を発表。第3四半期累計決算の時点で、営業利益、経常利益、四半期純利益が全て会社の通期予想を上回るサプライズ決算。株価に対して「ポジティブ」。

決算ハイライト

第3四半期累計決算は、売上収益が前年同期比▲10%減、営業利益同+48%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益同+85%増と大幅な増益を達成した。この背景は、前年同期に営業損益に計上した構造改善費用▲32億円が当期になくなったうえ、逆に当期に補助金収益として+10億円を計上したことが大きい。

同社では2017年3月期の通期業績予想を据え置いたが、第3四半期累計の営業利益の通期計画値に対する進捗率は104%、親会社株主に帰属する四半期純利益で113%と超過達成となっている。

ここに注目!

原油市況の回復に伴い米国でのリグ稼働数の増加など、シェールオイル増産機運が出始めている。投信1編集部では、シェールオイル掘削に伴い同社が長年開発を進めてきた生分解性プラスチックのPGA(ポリグリコール酸)成型品の需要が回復するかどうかに注目している。

LIMO編集部