年収400万円台世帯の「ほんとうの貯蓄額」
先ほどの平均貯蓄額から負債額を引くことで、ほんとうの貯蓄額、いわゆる純貯蓄額を算出してみましょう。
年収400万~450万円世帯の純貯蓄額
911万円(貯蓄)-555万円(負債)=356万円
年収450万~500万円世帯の純貯蓄額
813万円(貯蓄)-601万円(負債)=212万円
「年収400万~450万円世帯」で356万円、「年収450万円~500万円世帯」で212万円にまで減りました。貯蓄だけでは1000万円を目指せそうでも、返済額を考慮すると厳しい現実がわかります。
また年収400万円台前半の方が、貯蓄額、純貯蓄額ともに高いのも興味深いですね。年収と貯蓄額は、必ずしも比例するわけではなさそうです。
「年収400万円台世帯」調査の家族構成は?
中には「ローンがそんなに少ないわけがない!」と感じた方もいるでしょう。実は今回ご紹介した調査は全年代を対象としているため、人よって感じ方にばらつきがでるかもしれません。
参考までに、「年収400万円台」世帯の家庭の状況についてご紹介します。
年収400万~450万円世帯「家族のすがた」
- 世帯主の平均年齢・・・50.6歳
- 世帯人数の平均・・・3.23人
うち18歳未満の世帯人員・・・0.87人
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・39.4%
年収450万~500万円世帯「家族のすがた」
- 世帯主の平均年齢・・・50.1歳
- 世帯人数の平均・・・3.05人
うち18歳未満の世帯人員・・・0.81人
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・49.5%
同じ「年収400万円台」というくくりでも、年齢や住む場所、子どもの有無などで状況は変わるでしょう。平均年齢は50歳ということですが、若い世帯では住宅ローンの負債額がもっと高いと思われます。
ただ、これから家族が増える方にとって、「標準的な年収ライン世帯」のお金事情はマネープランを立てる上で参考になるでしょう。