実際の子育て世代の年収は600万円台

では、実際の子育て世帯の年収はいくらでしょうか。少し前の調査にはなります※が、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」より確認しましょう。

※編集部注:2020年の調査は新型コロナウイルスの影響で中止となっています。

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」

上記を見ると、18歳未満の児童のいる世帯の総所得は745.9万円。そのうち雇用者所得(世帯員が勤め先から支払いを受けた給料・賃金・賞与の合計金額で税金や社会保険料を含む)は651.8万円です。働いて得られる平均年収は約650万円と言えるでしょう。

先ほどの20代が考える年収600万円と同程度ということが分かりましたね。

ただ、上記は乳幼児を育てている世代から中高生を育てる世代までさまざまな年齢の方がいます。夫婦の仕事事情も、ご家庭により異なるもの。特に乳幼児を育てているご家庭ではワンオペ育児のご家庭が多く、専業主婦や働くのをセーブしている女性も多いですよね。

参考までに、共働き世帯と専業主婦世帯に分けた平均年収も確認しましょう。