ステップ3.先取り貯蓄や資産運用を始める

現在の収支や将来のお金が計算できたら、まずは将来必要なお金を貯めるために「先取り貯蓄」を行いましょう。先取り貯蓄は、毎月のお給与が支払われた段階で、貯蓄分を別の口座に移してしまう方法です。強制的にお金が貯まる、最も有効なお金作りの仕組みだと言えるでしょう。

先取り貯蓄を行い、毎月の生活費の3カ月分くらい貯蓄がある場合は、資産運用にも挑戦するのがおすすめです。

資産運用では、毎年40万円まで20年間非課税(非課税投資枠は20年間で最大800万円)で投資できる「つみたてNISA」を利用すると良いでしょう。20年という長期間、積立投資を行うと、複利の効果と呼ばれる投資のパワーを味方につけて自分の資産を着実に増やすことができる可能性が高まります。リスクはあるのでしっかりと情報収集をして、ご自身に合ったものを選びましょう。

先取り貯蓄と資産運用で、お金を貯めて、育てていく仕組みを作りましょう。

「なかなかお金が貯まらない」「このままの貯蓄額で将来大丈夫なのか不安」など、お金に関して悩みを抱えている方は多いです。今回ご紹介した「1.家庭の収支を確認する(現状把握)、2.これからかかるお金を確認する(将来予測)、3.先取り貯蓄や資産運用を始める(計画実行)」を順番に行うのが一番シンプルな解決策でしょう。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、無理なくお金が貯まり増えていく仕組み作りを実行してください。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵