40代世帯の「貯蓄額のようす」
続いて40代世帯の貯蓄事情を見ていきます。同様に、二人以上世帯と単身世帯では違いがあるのでしょうか。
二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)
- 平均:1012万円
- 中央値:520万円
- 貯蓄ゼロ率:13.5%
単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)
- 平均:666万円
- 中央値:40万円
- 貯蓄ゼロ率:35.5%
30代に比べると、どちらも貯蓄平均額があがりました。二人以上世帯では約1.7倍増加し、中央値も1.3倍。
しかし貯蓄ゼロ率が急激に増えるのが気になります。40代といえば、子どもの教育費や住宅購入費が重くのしかかる時期。こうした費用に充てることで、まったく貯蓄できない世帯が13.5%もいることがわかります。
単身世帯に注目すると、貯蓄額の中央値は逆に減ります。さらに貯蓄ゼロ率は35.5%にまで上昇しました。
平均貯蓄額のみ高まっている様子から考えると、貯蓄格差が伺えます。つまり、「着実に貯蓄を増やす層」と「まったく貯蓄ができていない層」の二極化があるということです。