「結果にコミット」のキャッチフレーズでおなじみのライザップ。

印象的なCMが脳内に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

そのライザップですが、株価は「短期のトレードで儲かった」という株主もいる一方で、「長期の投資ではイマイチな結果だった」という株主もいるのではないでしょうか。

今回はライザップの株価動向を振り返りながら、同社の経営のイベントや問題点等を解説します。

株主に対して「結果にコミット」できず

まず、ライザップの過去10年の株価動向を振り返ってみましょう。

グラフから見てわかる通り、典型的な「ジェットコースター株価」です。

株価は2015年頃から徐々に騰勢を強め、2017年から2018年にかけて急騰しました。

ただ、その株価上昇は長くは続かず、2019年には早々に急騰前の水準に戻り、その後も荒い値動きを伴いながら右肩下がりの展開が続いています。

2017年から2018年の期間のみを切り取れば、確かに株主に大きなキャピタルゲインをもたらしました。

しかし、「長期安定成長」とはかけ離れた動向であり、また2019年以降軟調なパフォーマンスが継続しているため、ここまでの展開は、諸手を挙げて「優良銘柄」とはいい切れないです。

2019年以降で株を買った投資家からすると、もどかしい状況が続いていることでしょう。