ライザップの株価は投資家が長期で満足できる結果ではなかった背景とは
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「結果にコミット」のキャッチフレーズでおなじみのライザップ。
印象的なCMが脳内に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
そのライザップですが、株価は「短期のトレードで儲かった」という株主もいる一方で、「長期の投資ではイマイチな結果だった」という株主もいるのではないでしょうか。
今回はライザップの株価動向を振り返りながら、同社の経営のイベントや問題点等を解説します。
株主に対して「結果にコミット」できず
まず、ライザップの過去10年の株価動向を振り返ってみましょう。
グラフから見てわかる通り、典型的な「ジェットコースター株価」です。
株価は2015年頃から徐々に騰勢を強め、2017年から2018年にかけて急騰しました。
ただ、その株価上昇は長くは続かず、2019年には早々に急騰前の水準に戻り、その後も荒い値動きを伴いながら右肩下がりの展開が続いています。
2017年から2018年の期間のみを切り取れば、確かに株主に大きなキャピタルゲインをもたらしました。
しかし、「長期安定成長」とはかけ離れた動向であり、また2019年以降軟調なパフォーマンスが継続しているため、ここまでの展開は、諸手を挙げて「優良銘柄」とはいい切れないです。
2019年以降で株を買った投資家からすると、もどかしい状況が続いていることでしょう。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03