不足する老後資金をどうするか
半数以上の人が2000万円に満たない実態が分かりましたが、老後資金として不足する分は一体どうすればいいのでしょうか。
「コツコツ預貯金すること」や「定年退職後も働き続けること」などが考えられますが、ぜひみなさんにご検討していただきたいのが「資産運用」です。
資産運用と聞くと「損がでる」「リスクがある」などのイメージもあると思います。
しかし今は銀行の金利が低く、ただ預けているだけではお金が増えません。参考までに金融資産の構成を、世界と日本で比べてみましょう。
日本銀行調査統計局の「資金循環の日米欧比較(図表2 家計の金融資産構成」」を見ると下記のような結果になっています。
【現金・預金】
- 日本…54.3%
- 米国…13.3%
【債務証券・投資信託・株式等】
- 日本…15.7%
- 米国…55.2%
日本では半分以上を「現金・預金」で備えていますが、アメリカではたった13.3%にとどまります。
一方「債務証券・投資信託・株式等」の割合を見ると、日本が15.7%なのに対し、アメリカは55.2%。数値は完全に逆転しています。
アメリカでは資産運用も積極的にとりいれながら、老後資金を自分で準備しているのではないでしょうか。