副業をしている正社員数を推計してみる

では、厚生労働省も積極的に副業・兼業を普及促進するようになった状況下で、実際にどれくらいの正社員が副業をしているのでしょうか。

副業に関する調査データで最も大規模なのが、パーソル総合研究所「第二回 副業の実態・意識に関する定量調査」(調査:2021年3月)です。同調査によると、現在副業を実施している正社員は「9.3%」という結果が出ています。

この値に、日本の正規職員・従業員数を掛け算すると、「日本で副業をしている正社員の推定人数」が出せます。2021年10月における、日本の正規の職員・従業員数は3566万人ですので、日本で副業をしている正社員の推定人数は「331万人」です。

「1割程度」というと何となく少ないイメージがありますが、「日本に300万人ほどいる」と言われると、それなりに居ることがわかります。一緒に働いているあの同僚も、実は副業をしているかもしれません。