「退職金で老後は安泰」とは言えない
国家公務員と会社員の退職金について見てきました。定年退職や早期退職では、一定数が2000万円を狙えるようです。
しかしこの退職金をあてにして、老後の備えをしないのはリスクが高すぎます。厳しい現実ではありますが、「退職金と年金だけで悠々自適に過ごす」という時代は終わりつつあるのです。
退職金を払う体力のない企業は、「中小企業退職金共済」や「企業型確定拠出年金(DC)」などを活用するケースもあります。中には退職金制度自体がない会社も。まずは就業規則等を確認し、自身の退職金制度を知りましょう。
並行して、自分で老後資金を貯める自助努力も必要です。
仮に国家公務員のように「2000万円の退職金が見込める」場合でも、今度は「老後資金は2000万円で足りるのか?」という問題が出てくるからです。
2019年、「老後2000万円問題」が話題になりましたが、いまだにこの2000万円という数字が独り歩きしている印象です。
しかしこの数字の根拠となった支出項目には、「住居費用」や「介護費用」が含まれていないということをご存知でしょうか。つまり、定年退職後も住宅ローン返済が続く方や賃貸に住む人、また介護を受ける人などは、上乗せした老後資金が必要ということです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)