新しい年が始まりました。
昨年は「大谷翔平がメジャーMVPへ!」や「将棋棋士の藤井聡太が史上最年少で四冠を達成」など、国内外の日本人の華々しい活躍が目立った反面、新型コロナウイルス感染拡大による多方面への影響を色濃く受けた年でもありました。
岸田政権が掲げる政策のなかでも、看護・介護・保育分野をはじめとする賃上げ政策は、今の現役世代の大きな興味関心を引くものでしょう。
主に会社員や公務員が加入している厚生年金は、現役時代の収入額と加入年数に応じて年金受給額が変わります。つまり給与のベースアップは、現在の生活のみならず将来の年金額にも影響を及ぼしてくる可能性があるのです。
そこで今回は、「おひとりさま女子」の年金額を軸に、おひとりさまの老後生活(※編集部注)について考えていきたいと思います。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
おひとりさまの老後の生活費は?
はじめに、ひとり暮らしの老後にはどれくらいの生活費がかかるのかを見ていきましょう。
総務省統計局「家計調査 家計収支編 単身世帯 2020年(表2)」によると、65歳以上の単身無職世帯の平均支出とその内訳は次のとおりです。
65歳以上の単身無職世帯
ひと月の消費支出(平均):13万3146円
【内訳】
- 食料:3万6581円
- 住居:1万2392円
- 光熱・水道:1万2957円
- 家具・家事用品:5328円
- 被服及び履物等:3181円
- 保健医療:8246円
- 交通・通信:1万2002円
- 教育:0円
- 共用・娯楽:1万2910円
- その他(うち交際費):2万9549円(1万5253円)
ひと月の非消費支出(平均):1万1541円
- 直接税:6430円
- 社会保険料:5082円
このように、ひとり暮らしの老後生活費(消費支出)は月13万円強ですが、内訳をみると住居費は1万円台に設定されていることがわかります。
賃貸住まいの方や住宅ローンを抱えている方は、その分も上乗せして老後の生活費を計算しておく必要がありそうです。