厚生年金「おひとりさま女子」の平均約10万円。どうする？私の老後資金

おひとりさま女子の将来受け取れる年金額とは？

続いて、おひとりさま女子が将来受け取れる年金額を確認していきましょう。

厚生労働省年金局「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に、女性の厚生年金受給額と受給額別の分布を見ていきます。

厚生年金保険（第1号）

平均月額（女性）：10万3808円

※厚生年金保険(第1号）の年金月額には、基礎年金月額を含みます

平均は月10万台ですが、全体で見るとおよそ半数は年金額が月10万円にとどかないという結果です。

ひとり暮らしの生活費はひと月平均約13万円。それを下回る非常に厳しい結果と言えるでしょう。

仮に、老後の収入源が年金収入のみの場合、毎月3万円の赤字が発生する計算ですので、年間では36万円の赤字になります。老後10年で360万円、20年で720万円、30年で1080万円の赤字（＝老後資金不足）という状態です。

これにプラスして、もし家賃や住宅ローンの支払いがあるならば、さらに赤字額は膨らむことなります。

おひとりさまの老後準備をしようと考えている方は、生活費で少なくとも1000万円、必要に応じてプラスアルファでの準備を心がけておくと良いでしょう。