「貯蓄ゼロ」世帯を含んだ60代世帯の貯蓄事情
同調査をもとに、「貯蓄ゼロ」の世帯を含んだ全世帯の結果を見てみます。
貯蓄2000万円に到達している世帯は約3割超でした。
金融資産非保有、つまり「貯蓄ゼロ」の世帯が18.3%。そして1000万円に達していない世帯は約5割です。3000万円以上を保有している世帯が19.6%なので、こちらでも二極化の様子が伺えます。
「貯蓄ゼロ世帯」を含めても含めなくても、60代の貯蓄事情を眺める限り厳しい格差が垣間見られます。
しかし、「2000万円」という目標は全員にあてはまる金額なのでしょうか。
ここからは少し視点を変えて、「老後2000万円問題」の根拠になった調査の詳細と、私たちが考えるべき問題に迫ってみたいと思います。