負債を除いた「本当の貯蓄」は100万円台

貯蓄が1000万円前後あっても、負債があれば返済が必要です。貯蓄額から負債額を引くことで、本当の貯蓄額を算出しましょう。

  • 年収500万~550万円世帯:186万円(869万円-683万円)
  • 年収550万~600万円世帯:172万円(1030万円-858万円)

どちらも100万円台となりました。この結果を見る限り、「年収が多いほど貯蓄が増える」とは言い切れません。

平均年齢が40代後半という結果からわかるように、教育費や住宅ローンの返済で、思うように貯蓄が進まないことも考えられますね。

「女性の有業率」が世帯年収に与えるインパクト

同じ資料から、「女性の有業率」を抽出してみます。世帯年収との関連に注目しましょう。

【世帯年収別】世帯主の配偶者のうち女性の有業率

  • 200万円未満:14.4%
  • 200~250万円:14.0%
  • 250~300万円:16.8%
  • 300~350万円:32.3%
  • 350~400万円:35.5%
  • 400~450万円:39.4%
  • 450~500万円:49.5%
  • 500~550万円:50.8%
  • 550~600万円:55.6%
  • 600~650万円:54.8%
  • 650~700万円:56.4%
  • 700~750万円:55.1%
  • 750~800万円:63.3%
  • 800~900万円:63.3%
  • 900~1000万円:68.1%
  • 1000~1250万円:69.6%
  • 1250~1500万円:75.7%
  • 1500万円以上:68.5%

このデータからわかる特徴は、「共働き率の増加に比例して世帯年収があがる」「共働き率が50%を超えるのは年収500万円以上」という点です。

1人で年収500万円を達成するのは難しくても、夫婦共働きを目指せば年収アップが見込めるということですね。

しかし現実的には、子どもの年齢や夫の働き方などで思うように働けない女性もいるでしょう。貯蓄を考えたとき、共働きと合わせて有効な方法はあるのでしょうか。