サンドラッグ(9989)は2017年3月期の第3四半期累計(2016年4-12月)決算を発表。第3四半期累計決算は前年同期比で増収増益となったが、2017年3月期通期の会社予想は下方修正された。株価には「ネガティブ」な印象。

決算ハイライト

第3四半期累計決算は、売上高が対前年同期比+5%増、営業利益が同+2%増、経常利益が同+3%増、親会社株主に帰属する四半期純利益(以下、純利益)が同+7%増となった。増収増益基調を続けているものの、利益の伸びの鈍さが際立つ。

セグメント別にみると、ドラッグストア事業は第3四半期累計の既存店売上高が前年同期を若干下回っているものの収益性を維持しながら増収増益を達成している。一方、ディスカウントストア事業では出店継続と好調な既存店売上高により売上高が伸びているが、売上構成の変化と在庫処分により粗利率が低下、人件費の上昇もあって営業利益は微増にとどまった。

2017年3月期の通期業績予想は下方修正された。天候不順、インバウンド鈍化、新規出店の遅れなどから売上高が従来計画比▲3%、営業利益、経常利益、純利益が同▲4%下方修正されている。新しい予想でも対前年度比増収増益を見込んでいるが、IFISコンセンサスを下回っており、ネガティブな印象。

ここに注目!

投信1編集部では、ディスカウントストア事業が収益性を伴いながら成長できるのか注目。

LIMO編集部