株式市場の振り返り-重要イベントを控えてやや荒い値動き、日経平均株価は反落

2017年2月9日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,907円(▲99円、▲0.5%) 反落
  • TOPIX 1,513.5(▲10.6、▲0.7%)  反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,005.8(▲4.8、▲0.5%)  反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:659、値下がり銘柄数:1,205、変わらず:138
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:25

東証1部の出来高は19億3,351万株、売買代金は2兆2,457億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。10日(金)に米国ワシントンで開催される日米首脳会談を控え、様子見スタンスが強まる一方で、週末はミニSQを控えていることもあり、相応の商いに繋がったようです。

このような中、日経平均株価は寄り付きから安く推移しましたが、その後は一時▲16円安まで下げ幅を縮小しました。しかし、後場は再び売りが優勢となり、大引け前には▲132円安まで下落します。最後はやや戻したものの、終値で19,000円割れとなってしまいました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、日経平均株価より下落率が大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は反落、しかし終値1,000ポイントを確保

東証マザーズの出来高は5,436万株、売買代金970億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は決して高い水準ではありませんが、1,000億円まであと少しとなっており、徐々に活発な動きが見られているようです。

総合指数も反落となりましたが、終値で1,000ポイントを維持したのは明るい材料と言えそうです。

日立製作所と東芝が揃って暴落、富士重工やトヨタ自動車も大幅下落

個別銘柄では、三菱重工(7011)から巨額損失(海外の火力発電所建設)の負担金を請求された日立製作所(6501)が▲8%超安の暴落となりました。時価総額3兆円を超える大型株としては滅多にないことです。なお、相手側の三菱重工も大幅安となりました。

また、上場廃止懸念が強まった東芝(6502)も一時▲12%超の暴落となり、終値も▲7%弱の下落でした。

自動車株では、前日に決算発表を行った富士重工(7270)が急落し、トヨタ自動車(7203)も再び大きく値を下げています。

一方、三菱地所(8802)など不動産株が上昇し、任天堂(7974)も値を上げました。また、イビデン(4062)が大幅上昇となり、年初来高値を更新しています。

新興市場では、ドリコム(3793)が連日の急騰となり、再び高値を更新しました。また、ミクシィ(2121)も場中に高値更新となりましたが、その後は利益確定売りに押されて下落して引けています。

さらに、Gunosy(6047)やアクセルマーク(3624)が急落して引けました。

 

青山 諭志