大学費用の負担は大きい

平均年収や世帯年収600万円代後半の家庭・お財布事情を確認しました。

平均年齢48.3歳で貯蓄が1229万円。一見十分あるように思えますが、ここから子どもの大学費用を引くといくらでしょうか。

日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』(2020年10月30日公表)」によると、私立大学・文系の場合、入学費用と4年間の在学費用は「703.5万円」です。

この入学費用には、「受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金」まで含まれます。

また、在学費用は学校教育費(授業料や通学費、施設設備費などのその他の学校教育費)と家庭教育費(学習塾・家庭教師の月謝や参考書・問題集の購入費などの補助教育費や、おけいこごとにかかる費用)です。そのため、金額が大きく感じられるでしょう。

しかし単純に計算して1229万円から大学費用を703.5万円出せば、残りの貯蓄は約500万円です。もちろんそれまでに貯蓄が増える可能性もありますが、大学費用の負担が大きいですね。

平均年齢48.3歳であれば、お子さんが大学を卒業すると考えられるのは50代前半。

国税庁の年齢別・平均給与では、男性で最も年収が高いのが50代でした。教育費の負担がなくなれば貯蓄スピードもアップしますが、老後資金を考えると不安も感じるでしょう。