将来子供が欲しい方や、現在妊娠している方にとって、出産費用はどれだけ必要なのか気になりますよね。

お住まいの都道府県によって、出産費用の平均値は大きく異なります。あらかじめどの程度備えておけばよいのか知っておくと便利です。

今回は、信用金庫に勤務していた際、お客様から出産費用について相談を受けた経験を踏まえ、地域別の出産費用と対策についてお話します。

都道府県別の高額出産費用ランキング

公益社団法人 国民健康保険中央会の「出産費用の都道府県別平均値、中央値」を参考に、出産費用の高い都道府県見てみましょう。

【図表】出産費用の高い都道府県TOP10

【出典】国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」

土地代や人件費の高騰に加え、高級志向の産婦人科が増えた事や無痛分娩の普及が、主に都市部での出産費用を底上げする要因となっています。

特に高級な産院ではリゾートホテルさながらの手厚いサービスを受けられる代わりに、出産費用の合計が100万円を超えるケースも少なくありません。

公的医療保険制度の出産育児一時金は一児につき一律42万円(産科医療補償制度への登録が無い産院では40万4千円)です。高級な産院でなくても自己負担が10〜20万円以上となる場合があります。