年金のしくみを整理!

まず、「2階建て構造」などと呼ばれる、日本の年金制度の基本をおさらいします。

働き方や立場によって、加入する年金制度が変わります

サラリーマン(公務員・会社員など)は厚生年金に加入します

「国民年金」だけに加入している人は、「老齢基礎年金」のみの受給となります。「厚生年金」に加入していた人は、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」の併給です。

国民年金の保険料は定額制(1万6610円 ※)。20歳から60歳の「40年間」すべて保険料を納付すれば満額(6万5075円 ※)受給できます。納付期間が足りない場合はその割合を満額から差引く計算方式です。

(※いずれも2021年度の月額)

一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の(収入に応じた)年金を支給する制度です。

勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが老後の受給額を大きく左右します。

国民年金の平均年金月額は、男性平均5万8866円、女性平均5万3699円。満額(6万5075円)からはやや乖離していますが、男女差はさほどありませんね。

では、厚生年金はどうでしょう。次で詳しく見ていきます。