年末年始の長期休暇が近いこの時期は、この一年のお金事情を振り返るのに良い時期です。
コロナ禍2年目となる2021年。去年に比べれば外出自粛等による支出の変化をコントロールしやすくなったものの、思うように貯蓄できなかった方もいるのではないでしょうか。
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は433万円です。つまり、「日本のふつうの年収」は年収400万円台なのですね。
今は「おひとりさま」を選ぶ方も増えています。「令和3年版 厚生労働省白書」によると、2020年の50歳時の未婚割合は男性で26.7%・女性で17.5%。2040年には男性29.5%、女性18.7%に増えると予測されています。
平均年収400万円でひとりで生きていくとなると、特に気になるのは老後です。今は生活できていても、老後は年金生活になります。年金の受給額によっては赤字が出て、老後資金が足りなくなる場合も。
そうならないためにも、いまからどのように備えればいいのでしょうか。年収400万円の手取り月収をながめながら、その方法についてみていきましょう。
日本の平均給与は年収400万円台
平均年収400万円台の方の月の手取りはいくらでしょうか。先ほどの国税庁の調査の「第3表 給与階級別の総括表」より、年収400万円台の詳細を確認します。
- 平均給料・手当:379万9000円
- 平均賞与:67万6000円
平均給与(年収):447万5000円
年収400万円台の平均給料・手当は約380万円。月の額面給与は約31万円ですね。社会保険料や税金を引いた手取り額は約25万円と考えられるでしょう。
月25万円で生活すると、いくら貯蓄できるでしょうか。
住んでいる地域、居住形態、生活水準などにより異なるので個人差は大きいもの。ただ一例として、一般的にすすめられている貯蓄額の「手取りの20%」を参考にすると、月収25万円の理想の貯蓄額は月5万円です。
この5万円でどのように貯蓄すればよいでしょうか。