貯金に合わせてはじめたい「つみたてNISA」とは?

貯蓄の基本は「貯金」です。メガバンクの普通預金金利は年0.001%程度ですが、元本割れをせず、もしもの時にいつでも引き出せる貯金は大切な資産です。万が一の場合に備えて、まずは月収の3~6ヶ月分くらいは貯金しておきたいですね。

貯金をする際には、給料日に自動的に引き落とされる「先取り貯金」が無理なく続けられるでしょう。

あわせて検討したいのが、資産運用です。先ほども確認したとおり、メガバンクの普通預金金利は低く、昔とは違って銀行に預けてもほとんど増えません。

一方で今年は、秋から冬にかけて食料品や電気料金などの値上げが相次いでいます。最近は老後に年金だけでは生活できないとも言われています。これらを考えても、貯金のみよりは「貯金+資産運用」で備えるといいでしょう。

資産運用にはリスクが付き物ですが、初心者の方がはじめやすいのは積立投資です。毎月一定額を、コツコツと長期間かけて積み立てていくのがキホンです。

いまは国の制度として、通常は運用益に20.315%かかる税金が非課税になる「つみたてNISA」制度が利用できます。

つみたてNISAは、金融庁が定めた投資信託の中から自分で商品を選び、毎月一定額を積み立てるもの。毎年40万円まで、最長20年間非課税で運用できます(非課税運用額は最大総額800万円)。

リスクはありますが、つみたてNISAなら投資対象・投資時期ともに分散できるのである程度リスクを抑えられるでしょう。

非課税枠を考えると、月に投資できるのは3万円ほど。貯金の5万円のうち、2~3万円はつみたてNISAを検討するといいでしょう。